

これは本来、優良ショップで購入した人だけが聞けるジェットスキーを壊さない遊び方の秘訣です。この方法を覚えて、楽しく末永く、遊びましょう!
今回は、ジェットスキーを水から上げてトレーラーに乗せ、帰るまでです。この手順で行えば、安全かつ快適にジェットスキーの上下架ができます。慣れるまでは、何度もこの記事を確認して、同じようにやればトラブルはありません。
ハンドウインチのロックを解除して、ストラップ(ベルト)を引っ張って伸ばす。
ストラップ先端のフックをトレーラーの最後部まで伸ばす。
ストラップは、折りたたみながら伸ばすと絡まないし、そのあとの作業もしやすい。
慣れるまでは、ストラップをどれくらい引っ張ればいいのか分からないだろうが、最初から長く伸ばしすぎると巻き戻さなければならない。少し短めにして調整していく。
伸ばしたストラップは、トレーラー最後尾のフレームに、このように置いておく。
アンカーを外し、アンカリングしていたジェットスキーを手で運んでくる。浅瀬に注意。
ジェットスキーのバウアイにフックを引っ掛け、ウインチを巻き上げる。
ストラップを引っ張りながら、ジェットスキーをトレーラーに優しく導く。西本社長曰く「ここで船底を傷つける人が非常に多い。乱暴に乗せようとすると、トレーラーも痛むし、ジェットスキーも傷つく」とのこと。
ストラップを引っ張りながら、ハンドウインチまで人間が移動する。
その際、ストラップが弛むので、弛まないように折りたたみながら移動していく。
こうやって引っ張ってくると、あとでストラップのネジれを修正する必要がない。
ハンドウインチを、最後まで巻き上げる。
アンカーを忘れずに回収する。ここで、アンカーを忘れていく人が非常に多い。だから、ルーティン化するまで、毎回、確認する。
水から上がったら、必ずドレンプラグを開ける。
ドレンプラグは左右両方とも開ける。ここが締まったままだと、エンジンルーム内の水が抜けない。「水から上がったらドレンを開ける」を、毎回、忘れずに!
車とジェットを水辺から移動する。スロープや水辺は、皆で使うもの。できるだけすみやかに移動するのが、優良ジェット乗りのマナーだ。
陸上でエンジンを掛けて、アクセルをふかし、ウォーターボックス内の水を排出する。このとき、ドレンプラグは開けたままにしておく。
タイダウンベルトを使い、ジェットスキーをトレーラーに固定する。
タイダウンベルトなしで、フロントのハンドウインチの固定だけで車を走らせるのは危険。大きな振動を受ければ、トレーラーからジェットスキーが落下する。
外していた電気配線コネクターを車に繋ぐ。
電気配線コネクターは、トレーラーのフレームに置いてあるだけなので、繋ぎ忘れると、走っている最中に地面に落下して、引きずったり、ぶつけたり、故障する大きな原因となる。
話/西本茂隆氏(シーゲッツ代表)絶対にこの通りしなくても、ジェット遊びは誰にでもできる。
例えば、電気配線コネクターをいちいち取り外さなくても、当面は何の問題もないだろう。しかし、コネクター部分を水に浸ける回数が増えれば増えるほど、電気関係のトラブルは増える。
また、ドレンプラグを開け締めしなくても、すぐにジェットスキーが沈没することはないだろう。
しかし、確実にトラブルに見舞われる回数や時期は早まる。
慣れてくれば、自分なりに改良して使って構わないが、これは、末永く安全に楽しむためのジェットスキーの基本バイブルである。
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