ジェットスキー（水上バイク）の免許を取ってみた　体験記 3（3/3）

７　出航前のジェットスキーの点検箇所一覧

発航前のジェットスキーの点検では、陸上でジェットスキーに異常がないかをチェックします。船体の傷はもちろん、オイル量なども確認します。

エンジン

①　ビルジの確認
②　燃料油量の確認
③　燃料タンクキャップの確認
④　燃料コックの確認
⑤　水分離器の確認
⑥　エンジンオイルの確認
⑦　冷却水の確認
⑧　バッテリーの確認
⑨　緊急エンジン停止コードの確認

法定備品、書類

①　ライフジャケットの確認
②　笛（音響信号器具）の確認
③　信号紅炎の確認
④　係留ロープ
⑤　船舶検査証書の確認
⑥　船舶検査手帳の確認

艇体

①　ハルの確認
②　シート、ハッチの確認
③　ハンドルバーの確認
④　スロットルの確認
⑤　シフトの確認
⑥　ジェットインテークの確認
⑦　ジェットノズルの確認
⑧　ドレンプラグの確認

船体に穴が空いていないか、傷がないか、などをチェックします。

シートを開けて、エンジンルーム内の確認。

「この中にも、物を入れることができますよ」と、グローブボックスの説明を受ける。

グローブボックスの上に貼られている注意書きも、必要なことが書いてあるので読んでおいてください。

８　実技講習、何をするの？

実技講習は、規定の間隔で設置された6個のブイを使います。コースは、操船内容によって「コース1」と「コース2」があります。
コース1　「発進→直進→単旋回→危険回避→停止」
コース2　「発進→8の字旋回→スラローム→停止」
要所での安全確認を含め、きちんと操船ができているかを見極められます。受講する教習所によっては、ブイが4個や5個しか設置されていないところがあるそうですが、実際の国家試験ではブイを6個使います。教習所選びのとき、実技講習でブイをいくつ使っているかも、教習所選びの見極めの目安になるでしょう。

「人命救助」は、試験官がブイを投下し、それを「要救助者（落水した人）に見立てて、拾い上げるという実習です。ブイを拾い上げるのは、右からでも左からでも構いませんが、回収できなければ失敗。再救助に向かいます。ブイを見失ったり、行き過ぎたり、激しく接触した場合は、救助失敗とみなされます。

国家試験と同じ間隔で設置されている6個のブイ。ブイの数が4個や5個しかない教習所もありますが、実際の実技試験では6個です。いい免許教室選びの基準にもなります。

最初に、先生に後ろに乗って、コースの説明を受けます。

生まれて初めてハンドルを握ったM氏。ずっと「水に落ちたらどうしよう……」と心配していた。

「もっと、肩の力を抜いてくださいね（大城先生）」。緊張でガチガチ。

「人命救助は、このようにブイを回収します」と、丁寧に教えてくれる。

講習の最後には、すっかりリラックスしていた。あとは国家試験でも同じようにできれば大丈夫!?

全ての講習が終了。あとは、国家試験を受験して、合格発表を待つばかり……

午前9時から夕方まで行われた学科講習と実技講習も無事に終了。講習とはいえ、生まれて初めて乗ったジェットスキーに大興奮の一日でした。免許を取得しても、すぐにジェットスキーを購入するのは難しい……というM氏に、大城先生からのアドバイスです。

WJS　ジェットフィールド湘南で免許を取得すると、何か特典のようなものはありますか？
大城　当社で免許を取れば、レンタルジェットがお使いいただけます。事前にレクチャーもしますので、すぐに海に出ることもできます。高額なジェットを、誰にでも貸すということはできませんが、ここで免許を取ってくださった方は、最低限のきちんとした知識を有しているという判断です。「まずは、レンタルジェットで」という受講者の皆さまにも、ご好評いただいています。免許を取ってからが、楽しいジェットライフの始まりです。楽しんでくださいね！