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大自然の恐怖。高速で走行中の“水上バイク”に、“黒い塊”が激突。正体はまさかの……。突然、巨大クジラが突進して、釣り船に激突という事故もあった。いずれも被害を受けたのは人間側だった

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空からミサイルのように一直線に飛んで来た“黒い物体”は、水上バイクの運転者に激突した

少し前のことになるが、私と友人の水上バイク2台で、海でツーリングをしていたときのことである。

突然、大空から黒っぽい物体がミサイルのように飛んで来て、前を走っていた友人に激突した。 その衝撃で彼は水上バイクから吹っ飛んで落水し、ぶつかってきた黒い物体も離れた水面に浮かんでいた。

水面に浮かんでいたのはカラスのような大きな“黒い鳥”で、ひと目で絶命しているのが分かった。

友人の方は、ライフジャケットの分厚いクッションが守ってくれたようで、胸の部分にぶつかった痕跡が残っていた。幸い、友人は軽い打撲だけで自力で水上バイクに乗り込んだが、しばらくは「痛い!!」と腕と胸を押さえていた。

水面に浮かんでいた大きな鳥を見つめて、思わず友人に聞いてしまった。「お前、鳥に“恨まれる”ようなこと、何かした?」と。




自然が相手だと、想像もできない事故は起こる。それから身を守るのは難しい

彼の後ろを走っていた私は、鳥が猛スピードで、何の躊躇もなく突っ込んできた状況を全部見てた。

それでも、自分たちに特攻してくる生き物がいるなんて信じられなかったのだ。

友人は、「撃たれたようなものすごい衝撃を受けたと思ったら、気が付いたら海に落ちていた」と言う。海に落ちてからも、私に聞くまで何が起こったのか分からなかったと言っていた。

すでに鳥は事切れていたので、友人にぶつかった衝撃で絶命したのか、空で何かあって絶命した状態で落ちてきたのかは分からない。

しかし、大空を飛んでいる鳥が大海原を走行中の水上バイクにぶつかるなんて、相当の確率だ。

幸い、ライフジャケットに激突したので軽傷ですんだが、もし頭や顔にクチバシが刺さっていたら、命の危険や失明の可能性があった。




「クジラから、釣り船にぶつかってきた」というニュース

今年7月24日の午前10時ごろ、アメリカ・マサチューセッツ州プリマス沖で、ザトウクジラが地元の釣り船にぶつかるという事故が起きた。

この海域は、ホエールウォッチングができる場所として他の観光船も数多く出ている。この日は、天気のいい日曜日ということで、釣り船も多かったそうだ。

海中から浮上してきたクジラは、19フィートのボートの船首にぶつかり、そのまま再び沈んでいった。

ボートの損傷は軽微で乗組員に怪我はなく、そのまま自走してマリーナに戻ったという。




なぜクジラが船に向かって浮上してきたのか

専門家によると、『これは船を攻撃したわけではなく、エサを摂るときのクジラの自然な行為「ランジフィーディング(lunge feeding、突進採餌)」』という見解だ。

ランジフィーディングは、ザトウクジラのエサである海中のオキアミや小魚の群れに向かって「突進」する、独特の採餌方法である。

「クジラはまわりのことは気にしない。

だから、カヤックやパドルボード、あるいは水上バイクに乗る人たちを見たりもしない。彼らはただ、食べ物に集中しているだけなのだ」と、専門家は言う。

この事故の目撃者の一人が、「この船は、悪い時に悪い場所にいただけ。ボートの船首に、バーンとクジラが飛び込んできた」と語っている。




海の上で人間が何をしているかなんて、クジラには関係ない

この海域のハーバーマスターによると、クジラはエサを求めて、時には“海岸の近く”や人気の“ボート乗り場”まで来ることがあるそうだ。

日曜日になると、釣りを楽しむレジャー客の船がたくさん出てくる。結果的にエサを求めるクジラを引き寄せることにもなる。

ボートに乗る人にとって重要なのは、「クジラと距離をとること。少なくとも100ヤード(約91メートル)以上は離れるように」と言われている。

船はその場から簡単に離れることができるが、クジラは水面で何が起こっていても関係ないからだ。




大自然の中ではすべてが「自己責任」

このニュースを見ていて、考えされられたことがひとつある。それは、アメリカの専門家や、映像を撮影した人のコメントが、日本と違うことだ。

日本なら、クジラと船がぶつかったら十中八九、“クジラがかわいそう”と言い、「こんな場所にいるボートが非常識」と言われている。

しかし、このニュースに関するアメリカ人のコメントは、圧倒的な大多数が「ぶつけられた釣り船がアンラッキー」である。

「クジラがかわいそう」という意見は見当たらなかった。

世の中に「避けられる災難」と、「避けられない災難」があるなら、私の友人も、今回の事故も「避けられない災難」だ。自分に過失がなくても、災難はいつ襲ってくるか分からない。

大自然の中では“何が起きても不思議ではない”。すべては自己責任で楽しむものだということを思い出した。






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