今日の東京の天気は、朝が晴れ、昼過ぎから曇り空、午後からは弱い雨が降っています。
雨が降る直前、「雨の匂い」を嗅ぎました。
雨が降る前や降った後に、独特の「雨の匂い」を感じたことはありませんか？
雨の匂いは、「爽やかさ」や「清潔さ」といった、何となく、深い森の奥にいるような湿った空気を連想させます。
この「匂い」が好きだという人も少なくないでしょう。
今、爽やかな森林の匂いを、東京の真ん中で嗅いでいます。
幼い頃から嗅いでいた香り。ジェットスキーのツーリングで雨が振りそうな時にも、必ずどこからか香ってきます。
でもキレイな水には、本来、匂いなどありません。では、あの香りは一体何でしょう？
私の気のせいなのか？ 調べてみました。
◆◆◆
雨の匂いは存在します。「ペトリコール」という名前が付いていました。
雨が降った時に地面から上がってくる匂いで、ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味します。
今から50年以上も前の1960年代、ネイチャー誌で発表された論文に登場した造語で、「暖かく乾いた天気が続いた後、雨が降ったときのよい香り」を表す言葉として使われていたそうです。
あの「匂い」は、科学的に解明されていたのです。
古代ギリシャの哲学者、アリストテレスは、この雨の匂いを「虹の匂い」と呼んだそうです。
私の勘違いではなく、「雨の匂い」を皆が感じていたのが、少し嬉しかった。
この匂いを嗅ぐたびに、子供時代の夏の日、緑の中で遊んだ記憶が、懐かしさと共によみがえるような気がします。
