連日、今夏の新型コロナウイルス対策に追われる観光地のニュースが流れる。 昨日のニュースは、「全国トップクラスの人出を誇る神奈川県藤沢市の片瀬西浜・鵠沼、片瀬東浜の両海水浴場が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今夏は開設されない見通しになった」という内容だった。両海水浴場は、人気観光地・江の島のすぐそばにあり、毎夏、数十万人規模で多くの人が訪れている。
県が「海の家を完全予約制にする」という指針を出したことで、運営側があきらめる形となったのだ。神奈川県内には、他にも利用者の多い海水浴場が何カ所もあり、茅ケ崎市が「サザンビーチちがさき海水浴場」を、大磯町が大磯海水浴場を開設しないと、すでに発表している。
京都府の海沿いの地域でも、海水浴場の開設に頭を悩ませている。京都府のほとんどの海水浴場が集まる京丹後市では、海水浴客への経済依存度も高い。「海水浴場が開けなかったら、この先、持たない」と、旅館関係者らが切実に訴えた。
京丹後市の観光スタイルは、夏の海水浴、冬のカニの二本柱だ。海水浴客は、例年20万人以上が見込めるという。
「カニの季節が終わる3月までは何とか持ったが、二季のうち一つが飛ぶと影響はあまりに大きい」と、危機感を募らせている。
海水浴場を開設した場合にも、感染リスクへの不安の声もある。理由は、「地元と行楽客」との間の摩擦だ。同市では緊急事態宣言中の4月中旬から、海沿いでサーフィンやバーベキューに興じる若者が多数集まった。
自粛を求める「看板の設置」や「駐車場の封鎖」などを行ったが、「キャンプ場」や「海水浴場周辺の駐車場」、「空き地」でバーベキューをする人が相次いだという。「海水浴場を開けなければ開けないで、勝手に侵入されて無秩序な状態になり、衛生面も悪化する可能性がある」と、市の観光振興課は話している。
今年の夏が、どういう状況になるのかは正確に言える話ではないが、現在は緊急事態宣言が解除されて、徐々にではあるがコロナ以前の状況に戻ろうと、社会全体が努力している状況だ。
全国の主要な海水浴場は「閉鎖」を決定しているが、地元の人が砂浜に入ることを禁じてはいない。波打ち際で遊ぶことはできる。危惧しているのは、他府県ナンバーのクルマが来て、浜辺などで勝手にバーベキューを始めること。バーベキューをすることが悪いのではなく、人が集まって密集することがいけないのである。
我々ジェット乗りは、海から自由にどこのビーチにでも行けるし、やろうと思えば無人島に行って、プライベートな自分たちだけのバーベキュー大会もできる。
こんな状況だから、ジェットスキーに乗っていると、普段より、まわりからうらやましがられるはずだ。だからこそ、「見られている」ことを自覚して、嫌な思いのすることがないような行動をお願いしたいと切に願う。
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