通常のS-1大会では、2度タイムアタックを行い、速い方のタイムで順位を決める。しかし今回は、特別ルールとして、1回目と2回目の合計タイムで順位を決めることとなった。しかも、2回目は、「ブイ1個分」長いコースとなっている。
通常の「世界統一規格のスラロームコース」であれば、どうしても従来までのS-1大会の上位ランカーが有利である。少しでもスラローム競技に不慣れな選手でも戦えるよう、主催者の知恵と努力でルールが変更されたのだ。
「Super Jetクラス」の優勝は中村俊雄選手。
1回目の規定コースはもとより、2回目のブイ1個分長いコースでも好タイムを記録。両ヒートを上手くまとめて優勝した。
2位の知久健一選手と中村選手のタイム差はコンマ31秒と、大接戦となった。
3位の佐野信一選手も速かった。
また今大会は、ヤマハS-1スラロームグランプリ4年連続チャンピオンの金子 聡選手が不参加。他にも、スラロームの実力者・北澤勝也選手や関 泰光選手、大山 陸選手などもエントリーしていなかった。
ちなみに昨年までヤマハ主催で行われていた「S-1全国大会」では、最も速いタイムを叩き出すのは、スキー(Super Jet)クラスだった。700ccエンジンが、1,800ccのスーパーチャージャーモデルよりも速かったのだ。
しかし、今年はコースが延長されたことが影響したのか、ランナバウト1800NAクラスの鈴木克昌選手が、大会の最速タイムを叩き出した。
尾﨑選手は、1993年に650ccの初代スーパージェット(MJ-Super Jet650)を購入したのを皮切りに、今年で27年目のジェットライフを送っている。
スラローム競技を始めたのは4年前で、その前はパラグライダーにハマっていたそうだ。パラグライダーで着地に失敗し、脊髄損傷の大ケガをして、奥様から飛行禁止命令が出されたのを機に、パラグライダーからは足を洗った。
そこで、ずっと保管していた初代SJ650を引っ張り出して乗り始めたが、スラローム師匠の山本二郎選手に「古いSJなんてダメ」と言われて、新しい700ccのスーパージェットを購入した。それからS-1に出るようになったそうだ。
現在、週に2~3回練習で乗っている。夏は1週間のうち4日間、乗っていることもある。
練習で乗る際、「ガソリンは5リットル」と決めているという。
「山本選手は和歌山県の紀ノ川で練習していますが、僕は地元の愛知県豊川で乗っています」と尾﨑選手。
1人で乗りに行って1人でブイを張り、スラロームコースを作って練習しているそうだ。
スラロームの楽しさは何ですか? と尋ねると、「思い通り、コースをスムーズに回れたとき、最高に気分が良いです!」と顔を輝かせた。まだまだ進化の途中という尾﨑選手であった。
【2019年 S-1関連記事】
2019ヤマハS-1スラロームグランプリ全国選手権大会
「ランナバウト1 クラス」詳細報告 2019年ヤマハS-1スラロームグランプリ全国選手権大会
「ランナバウト2 クラス」詳細報告 「FXR」「FZS」「FZS SVHO」「GP1800」
「ランナバウト3 クラス」詳細報告 「FX Figh Output」「FX SHO」「FX SVHO」
「ランナバウト4 クラス」詳細報告、「EX Deluxe」「EXR」「V1 SPORT」「2016年VXシリーズ」
【関連記事】
2021年 BRP SEA-DOO(シードゥ)ニューモデル 国内全モデルラインナップ
2021年 ヤマハ マリンジェット ニューモデル
2021年 カワサキ ジェットスキー ニューモデル
インターネット オークション 騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか 高い授業料を払わないために
冬を楽しむJET LIFE!! 「ぬくぬく装備紹介」&「温水キット製作方法」
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・【最高峰「PRO RUNABOUT GP」クラス】 & 【年間タイトル】 を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会・「 EXPERT SKI-X SLTD」「EXPERT SKI GRAND PRIX」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介!
【RACE】 3 STAGE 【 4th & 5th & 6th 】千里浜大会 & 琵琶湖大会 & 二色の浜大会 ・「NOVICE RUNABOUT 1100 STK」「NOVICE RUNABOUT STK」クラス & 年間タイトル を 一気に紹介! & 年間タイトル を 一気に紹介!