2019年、今年のワールドファイナルの翌日、世界チャンピオンのリー・ストーン選手をはじめ、世界トップフリースタイラー数人に、「自社のWABUZUN Z UFOに試乗してもらう」という連絡が、日本を代表するフリースタイルチーム「BUN FREESTYLE」を主宰する渡部文一氏からあった。渡部氏は、世界最高峰のクオリティを誇るフリースタイル艇「WABUZUN」シリーズの製作者でもある。
普通、チームも違うライバル選手に、自身のマシンを乗せることはない。「秘密」にしたいパーツが、オリジナルマシンには満載だからだ。それをあえて自分のチーム員以外に乗らせるということは、ワールドファイナルの結果を見て、マシンに相当な自信を得たのだと感じた。
現代の世界最高峰のフリースタイル技といえば「ダブルバックフリップ」と「ダブルバレルロール」。空中で2回転する大技だ。数年前までは、「夢のトリック」といわれていたものが、現実になっている。それほど、フリースタイルは日進月歩、進化し続けている。
前人未到のダブル技が完成し、もうこれ以上、どこに進化の先があるのか我々には分からない。新しいトリックが発表されるたび、「フリースタイルは、どこまで進化するのか?」と、ことあるごとに渡部氏に聞いてきた。決まって、渡部氏の返事は「どこまでも」だった。
渡部氏は、2005年の全日本選手権大会で、国内で初めて平水によるバックフリップを成功させた選手である。「昔、自分が現役選手だったころ、バックフリップの練習をしているだけで、“アイツは馬鹿だ。ウェーブならともかく、平水でバックフリップなんてできるわけがない”と言われてきました」という。
もしその当時に、「2019年には、ダブルバレルロールもダブルバックフリップも完璧に回れるようになっている」と言ったら、変人扱いされて終わりだろう。しかし、諦めたらそこから先に進化はない。他人からは荒唐無稽だと思われることでも、常に目標は高く掲げてきたと渡部氏は言う。
「マシンを作るということは、進化したトリックを作る」ということに繋がります。その自分が進化を否定すれば、先に進むことはできません。だから空中3回転ができるか? と聞かれれば、できないとは絶対に言いません。そうやって、ずっとフリースタイルは進化してきたのですから……」。
現在のフリースタイル界の最強王者、イギリスのリー・ストーン選手も同じように、フリースタイルの未来に懸けた男である。渡部氏が「WABUZUN」というブランドを展開しているように、リー選手も「リボルバー」というオリジナルブランドを持ち、フリースタイルマシンを開発・販売している。
現在、「まだ世の中にないフリースタイルトリックは、彼から生まれる」といっても過言ではない。2019年のワールドファイナルでも、世界初のトリックを2つ用意していたそうだ。しかし、ライバルの山本汰司選手がミスをしたので、あえてリスクを冒す必要がなくなった。もし、山本選手が完璧な演技をしていれば、この「誰も見たことがない2つのニュートリック」で戦う予定だったという。
フリースタイルはどこまで進化するのか? と、毎回、驚かさせているなか、まだ誰も見たことのないトリックが2つも存在していると聞くと、渡部氏の言う「どこまでも」という言葉に、ますます説得力が高まる。
今現在、渡部氏とリー選手が、フリースタイルマシンの最先端を走っていることは間違いない。この競技の進化の鍵を握る2人の男の動向から目が離せない。
スーパートリック連発 プロフリースタイルクラス 2019年 ワールドファイナル
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