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みんなで遊んだ日

先日、スパークトリックスでウィリーをして遊んだ。
スパークトリックスは、ハンドルに装着されている電動チルトでポンプの角度を下向きにすることで、誰でも簡単にウィリーができてしまうのだ。

仲間内で、1台きりのスパークトリックスを順番に乗る。見ているほうは、ワイワイと冷やかしつつ、失敗を見逃さないように注意を怠らない。別に仲が悪いからではなく、どうでも良いと思った瞬間に、楽しくなくなるしどうでもよくなるからだ。

いろんな人のウィリーチャレンジを見て気が付いた。体重が軽い人には、スパークでのウィリーは難しい。船体が沈まず、安定しないのだ。体重60kg以下の人はこの傾向が強い。女性や細身の人は、少しばかり苦戦するだろう。

ジェットスキーは作った人が乗りやすいようにできている

面白い事実だが、ジェットスキー(以下、ジェット)は、「作った人が乗りやすいようにできている」のだ。スタンドアップは、160cmくらいの小柄な人が、1番乗りやすいようにできている。きっと、このくらいの体格の人が作ったのだろう。
運動神経が抜群でも、180cmを超える大柄な人たちは、乗りこなすまでに大変な苦労をしていたはずだ。

スパークトリックスはその逆で、大柄な人や、ある程度体重のある人の人のほうが、楽にウィリーができる。私の体重は80kgだが、あきらかに小柄な人よりも安定して、簡単にウィリーができた。

以前、メーカーのスタンドアップを作った方と、直接、話ができる機会があった。
実はこのとき、「もっと、体の大きな人にも乗りやすいように作ってください」と、ひとこと文句を言いたかったのだ。そのとき「バイクでも車でも、モータースポーツはチャンピオンを見れば一目瞭然。適しているのは小柄なサイズの人」と言われ、「そういうものなのか……」と、喉まで出かかった文句を飲み込んで引き下がった。さらに、「4ストロークのSX-Rは、大きなアメリカ人が喜んで乗っている」と言われた。

スパークトリックスで遊んでいて、確信したことがある。「作った人と同じ体型の人間が、1番乗りやすいようにできている」のだと。ちなみに、スタンドアップの製作に携わっていた彼も小柄である。

昔のように……

スパークトリックスは、チルトを使ってポンプを下げるとウィリーをする。では反対に、ポンプを上げるとどうなるか? 答えは「スプレーになる」。しかし、フロントが沈んでもスコープゲートが水中にないと水を吸い込まない。だから、2人で協力してジェットを沈めながらフロントを下げると、キレイなスプレーが上がる。コツを掴むまでは、何度も何度もひっくり返るが……。

仲間と1台のジェットを交代で乗って、ワイワイと大笑いしながら過ごす時間。「これって、遥か昔、立ち乗りでジェットを始めたばかりの人たちの風景だな」と、誰かが言った。
確かにこれが普通だった。「こうやって遊ぶものだよね、ジェットは」という声が聞こえた。





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