
ジェットスキー(以下、ジェット)の船体には、塗装が施されている。これには、外観の美しさはもちろんだが、船体を保護する目的もある。速いスピードで走ったときに、空気中のゴミや浮遊物からのダメージや、雨や湿気により腐食するのを防いでくれている。
しかし、アウトドアスポーツの宿命として、日光や紫外線、風雨にさらされるので、年月が経つと塗装も劣化する。本来の保護機能が低下するのはもちろんのこと、見た目も悪くなってしまうのだ。
劣化した外観は、いかにも古臭く見えてしまう。それを解消してくれるのが、今回紹介する「ガラスコート」である。
車などの場合、「ガラスコーティング」はプロによる施工がメインである。しかしこの「マリンガラスコート」はスプレー式なので、特別な機材や技術は必要ない。誰でも簡単に船体の塗装が保護できるスグレモノだ。
「マリンガラスコート」は、マリン用に専用開発された製品なので、塩水や紫外線にも強い。発売元のユニマットプレシャス曰く「海路走行6カ月、陸上保管1年使用しても問題がなかった」というほどの高い耐久性を持つ。
実際に自分のジェットに使ってみると、塗りムラが出ず、本当に簡単に施工ができた。
スプレーする前。何となくバンパーがくすんでいる。
このように、直接スプレーしていく。どこに塗布しても大丈夫な成分なので、気にせずガンガンかけていく。
スプレー直後。キレイなウエスで塗り広げていく。劣化した樹脂部分もこのように美しく復活した。
ガラスコート使用前。
ガラスコート使用後。明らかにエンジンルームの入り口に艶が出た。
写真の真ん中より向かって右側が、ガラスコートを塗布した部分。左側は無加工。撥水効果の違いが一目瞭然。
写真左側がコーティングなし、右側がコーティング加工したもの。このマリンコートは、船体だけでなく、ゴムや樹脂部分に塗布しても大丈夫。スプレーするときに、面倒なマスキングも必要もない。
編集部がマリンガラスコートを使った感想は、「これを中古艇に使ったら、見違えるようにキレイになる」だった。スプレー1本で、ランナバウト1台分が楽に塗れるという。ちなみに、編集部ではスタンドアップ2台に塗使ったが、余裕で1本で間に合った。金額的にも、一度試してみる価値は十分にある。
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