【ワールドジェットスポーツマガジン「 2024年 5 月号」】「 ”チョット立ち読み” 」他、ただ今、まるごと1冊”無料公開中” 　ジェットスキー（水上バイク）

“ 天然由来の新素材 ”
YAMAHA's ANSWER

ジェット乗りのイメージアップ・「ヤマハ発動機」の答え

今年のボートショーでヤマハ発動機のブースに 1 台の見慣れない Super Jet が展示されていた。

何かの “繊維の目”が美しいブラウン系の船体である。

一見、カーボン素材かと思ったが、それよりも繊維が太い。

一体、何でできているのだろうと思った。

ヤマハ発動機では、「 FRP を “天然由来素材 ”に 切り替える 」という研究が進んでいる。

昨年は植物由来のセルロースナノファイバー強化樹脂を、ジェットのエンジンカバーに採用している。

そして今年は「天然由来繊維の艇体への活用」の可能性を示唆し、“素材ベース”でのサスティナビリティも追求している。

今回、展示されたSuper Jetは、ガラス繊維の代替品として、植物の亜麻（あま）に由来するFRP（繊維強化プラスチック）新素材を艇体上部に取り入れたものだという。

レースシーンでは、ドライカーボンを使った船体が一時期話題となったが、世間一般的には、「天然由来の成分で作られたジェット」のほうが、好感を持たれるのは間違いない。

ヤマハ発動機としては、「 CO2の削減」や「カーボンニュートラル」といった環境への配慮が目標だろうが、副産物的に “ジェットに対する世間の目 ”も 優しくなる としたらうれしいことだ。

世間からのイメージが上がれば、「ジェット・スポーツ」の好感度も上がるはずだ。

ジェットメーカーのなかでも、ヤマハ発動機が最も環境問題に力を入れており、さらに成果をあげている企業であることは間違いない。

メーカーのこういった取り組みが、「ジェット」そのもののイメージを変えてくれる切っ掛けになることを願っている。

Japan International Boat Show 2024
今年のジェット業界は、少し“不景気”

3月21日～24日まで開催されていた「ジャパンインターナショナルボートショー」が閉幕した。

今年は 4日間で約35,000人が来場し、昨年と同レベルの人数にまで回復した。

あるマリン関係の総会に出席した際に言われたのが、「 2021年をピークに、ジェットの販売台数は減少している」。

それより 深刻なのは、「免許の取得者数が “減少 ”していることだ」 という。

過去3年間の統計を見ても、明らかに減っている。

2021年度が「 23,533人」。

2022年度が「 18,237人」。

2023年度が「 15,067人」（ ※ ）。

※2023年度（ 2023年4月～2024年3月）は、まだ 3月の人数が出ていないため、確定していない。

それでも2月までで「 15,067人」と、ずいぶん少なくなった。

ジェット乗りの「イメージダウン」
IMAGE DOWN

減った理由を考えてみるに、その原因は 「イメージダウン」だ。

2021年に起こった「明石市の危険走行」から始まる「ジェット乗りの“ネガティブ”ニュース報道 」にあると思う。

もともとジェットに対して良い感情をもっていなかった人たちが、これを機に「世の中から ジェットが消えればいい 」的な「水上バイク・バッシング」を起こした。

「ジェットに乗りに行く」というだけで、家族から「今は止めて」と言われたというネガティブな話も聞いた。

他にも、コロナ禍による自粛が解け、以前と同じような生活ができるようになったこともある。

急激な「ライフスタイルの変化」が起こるなど、複合的な要因が重なってはいるが、やはり、一番の原因は「ジェットに対する イメージの低下 」だ。

最優先課題はジェット乗りの「イメージアップ！」
IMAGE UP

「悪質なジェットユーザー対策」は待ったナシの状況なのだ。

困ったコトに、「善良なのに、悪く見えてしまう人」が多いことだ。

世間は見た目"だけ"で人を判断する。

このままだと、乗り場が無くなったり、理解してくれる人々も減る。

各個人の"立振る舞い"が増々ジェット遊び、このスポーツの未来に大きな影響を及ぼす状況なのである。

ジェットユーザーの皆様、「宜しくお願いします」と心から今言いたい。

コラム　アナタのスマホ、見せて下さい

Please Show Me Your Smartphone

自分の好きなモノ、ずっと"一緒"だと感じていたい！

I want to be with the Person I Love

今、世の中で、スマホを持っていない人は少ない。

iPhoneかAndroidの違いはあれ、中高校生から祖父母世代まで、スマホの形は似かよっている。

違いと言えば、スマホケースくらいだ。

「スマホなんてどれも同じ。私にとっては仕事の道具でしかない」とそう思っている。

もちろんケースなんて「傷がつきにくければ、何でもいい」くらいなものだ。

愛の「 Boo太郎」ステッカー

先日、フルグラフィック・デカールキットでお馴染みの「サクセススピード＆グラフィックス」代表の佐瀬崇氏と会ったとき、彼のスマホに貼られていたステッカーに釘付けになった。

それは、彼の愛犬「 Boo太郎（ブータロウ）」をイラスト化したものであった。

ブータロウは、フレンチブルドッグである。

ペットショップで働いていたお嬢さんが、売れ残っていた「ちょっと訳ありのフレンチブルドッグ」を 1カ月ほど家で預かることになり、そのときに面倒をみていたのが佐瀬氏だった。

その後、お嬢さんから店に戻ったフレンチブルドッグの“ 訳ありの理由 ” と、店に戻ってから「あきらかに犬の元気がなくなった」ことを聞いた佐瀬氏は、いてもたってもいられなくなり、元の金額よりもずいぶんと高額で引き取った。

それ以降、大切な家族として迎え入れている。

佐瀬氏の愛情の塊が、「ブータロウ」ステッカーなのだ。

私には、ヴィトンやシャネルといったスーパーブランドのスマホケースより、このステッカーのほうが、断然、輝いて見えた。

このステッカーからは、「誰かに褒められたい」という気持ちが微塵も感じられない。

自分の大切な愛犬と「常に一緒にいたい」という優しさに満ち溢れている。

誰かに見栄を張りたいわけでもなく、自分の好きなものを身に着ける。

その行為が、格好いいのだろう。

◆

何より、私がこのステッカーに惹かれたのは、「甘くなりすぎず、でもどこから見ても可愛らしい」ことだ。

洗練されたブータロウのイラストは、大の大人が持っていても、なぜか格好いい。

「さすがサクセススピード＆グラフィックス」と心から思った。

気が付いたときには、「そのステッカー、私にも下さい」と言っていた。

現在、私のスマホケースにはブータロウのステッカーが貼られており、大変気に入っている。

「センスのある人は“良いモノ”ばかりに触れ、センスのない人は“ジャンクなモノ”を摂取する」。

世間から、ジェット乗りは「半グレの集まり」のような言われ方をすることが多々ある。

しかし、センスのいいこのステッカーを見て、「半グレ」だと思う人はいないだろう。

REMEMBER FREESTYLE

フリースタイラーよ、もう一度立ち上がれ！

先月号から告知しているが、フリースタイル・フリークのための、スペシャルなイベントだ。

普段なら目にすることがない「 WJS誌の撮影」を、そっくりそのまま “撮影会” として公開する初の試みである。

テレビでいえば、“公開収録” である。

公開撮影会は、6月2日（日）

前回の告知では 5月中旬とアナウンスしたが、半月ほどズレて、6月2日に開催することになった（天候が悪ければ6月16日）。

場所は、神奈川県の湘南の「平塚マリーナ」。

現在、出演を快諾してくれているのが、「村尾“DEVIL”高明選手」と「岡本輝正選手」だが、

今回、元全日本チャンピオンの「濱中直也選手」も参加が決まった。

WJS フリースタイル公開撮影会

開催日：6月2日（日）（天候によっては 6月16日）

場所：平塚マリーナ（神奈川県平塚市馬入1947）

出演選手：村尾“DEVIL”高明選手、岡本輝正選手、濱中直也選手

当日の飛び入り参加、大歓迎！

合言葉は「フリースタイルを忘れるな！」

村尾“DEVIL”高明選手からのメッセージ

6/2「撮影会イベント」をやることになった。

“世界チャンピオン”になろうとガチな岡本（輝正）くんと、“俺スタイル”な俺（笑）

どっちが凄いか？　ったら「俺に決まってるでしょ!? 」って、

岡本くんも同じことを思ってるだろうね！

それが、「フリースタイラー」って生き物ですから（笑）。

6/2 REMEMBER FREESTYLE SPECIAL EVENT 湘南