4月13日(土)~14日(日)の2日間、山口県大島郡周防大島町の片添ヶ浜海浜公園において、「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2023 1st STAGE」と「AQUA BIKE 全日本選手権シリーズ(国土交通大臣杯)」の2カテゴリーのレースが開催された。
ここでは、「Pro Runabout GP」「PRO-AM RUNABOUT SUPER STOCK」「PRO-AM RUNABOUT STOCK」「EXPERT RUNABOUT 1100 STOCK」「EXPERT RUNABOUT LIMITED」「NOVICE RUNABOUT 1100 STOCK」「NOVICE RUNABOUT STOCK」の各クラスを紹介する。
今大会、編集部が注目したのは、ランナバウトクラスの国内絶対王者・砂盃 肇選手の走りであった。
砂盃選手は、昨年12月にタイで行われた世界選手権大会でマシントラブルにより、人生初の予選落ちを経験している。
私は、そのときの砂盃選手の憔悴した表情が今でも忘れられない。
あの日から、4カ月。
リベンジを狙う元世界王者が、どんな走りを見せてくれるか、非常に楽しみであった。
結果は、他を寄せ付けない圧倒的な強さでパーフェクト・ウィン。“さすが”としか言いようがない走りであった。
同時に、今大会、初めて実戦投入したニューマシンの存在にも注目が集まった。
“速い田村 眞沙充選手”が帰って来た! 昨シーズンは足の怪我のため、治療に専念した1年となった。レースに出られなかった間の鬱憤を晴らすかのような走りを見せてくれた。
約1年ぶりのレース参戦。「とりあえず、無事走り切ったことに満足しています」と言う。
田村選手のマシンは、マリンメカニック製「GACO5」。
今大会、昨年のシリーズチャンピオン・奥 挙太選手が、マシントラブルにより ストックマシンで参戦。
メカニックの殿井久悦氏(写真左)と奥選手(右)。
Novice Runabout STKクラスの谷本 俊選手のマシンで参戦した奥選手(写真左)と、マシンを押さえる谷本選手(右)。
ストックマシンで3位という結果は、さすがタイトルホルダーである。
レース会場となった山口県・周防大島は奥選手の地元である。応援に駆け付けた地元の人も多かった。
次戦の新潟大会は、ストック艇ではなく、「GACO」 で参戦する。砂盃選手、田村選手らとプライドを賭けた“ガチの戦い”が見られそうだ。
MOTO1が3位と、ベテランらしい安定した速さを見せて総合4位となった三上 定裕選手。
久しぶりにプロランナバウトクラスに復帰した坂崎 祐也選手が総合5位。
坂崎 祐也選手。
坂崎 祐也選手を支える人々。左は 2002年のランナバウト全日本チャンピオン 徳久 裕美氏。
総合6位の 海辺 満幸選手。
海辺 選手のチーム「パフォーマンス マリン」の皆さん。写真左端が海辺選手。
総合7位の藤岡 達己選手。
スタート前の藤岡 達己選手(写真左)。右は EXPERT RUNABOUT LIMITED クラスに参戦中の福居 心選手。
総合8位の浅井 信也選手。
総合9位の森川 博司選手。
森川 博司選手。
森川 博司選手を支える チーム M&H Racingn 。
森川 博司選手を支える チーム M&H Racingn 。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 砂盃 肇(マリンメカニック) |
2位 | 田村 眞沙充(EARTH FACTORY) |
3位 | 奥 挙太(EXCELGROUP) |
4位 | 三上 定裕(Ace Japan) |
5位 | 坂崎 祐也 |
6位 | 海辺 満幸(パフォーマンスマリン) |
7位 | 藤岡 達己 |
8位 | 浅井 信也(マリンメカニック) |
9位 | 森川 博司(M&H Racing) |
ヘルメットペイントは、長井 崇 氏(ナガイデザイン代表)による渾身の逸品。ヘルメットは ゴッドブリンク社「ジーロット」。
砂盃 肇選手を支えているのは、良いときも 悪いときも、全力で彼をサポートする人たちの存在だ。
まさに、「勝利の女神」・長井 崇 氏 の 思いが伝わる ペインティングだ。
NOVICE クラスは、レース参戦を始めて日が浅い「ニューカマー」の集まりだ。ここから、将来のスター選手が育っていく。
彼らの成長を、本誌も見守っていきたい。
NOVICE RUNABOUT STOCKクラスのスタートシーン。
MOTO1、MOTO2ともに1位で 完全優勝を収めた谷本 崚選手。
優勝した 谷本 崚選手(写真右)と、EXPERT RUNABOUT LIMITED クラスに参戦の 福居 心選手(左)。
谷本 選手、緊張のスタート。
MOTO1、MOTO2ともに2位。総合2位の遠藤 諒介選手。
総合3位の西原 副昇選手。
手前のゼッケン24が西原選手。奥の14番が谷本 選手。
今大会がJJSA初参戦の 鶴 康太朗選手。
鶴選手は、佐賀県のジェットショップ「ブルックマリン」のオーナーでもある。「レースの楽しさを お客様に知ってもらうには、自分が経験しなければ伝えられません」と話してくれた。
デビュー戦ながら、MOTO1で4位。MOTO2では勢い余って落水したにもかかわらず5位でゴールし、総合4位となった。
MOTO1で2位となり優勝の期待もあったが、MOTO2でアクシデントによりノーポイント。惜しくも5位となった小林 智選手。
レース初参戦の辻 貴庸選手。MOTO2で4位となったが、MOTO1でのアクシデントにより、総合6位となった。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 谷本 崚(TECH134) |
2位 | 遠藤 諒介(マリンメカニック) |
3位 | 西原 副昇(マリンメカニック) |
4位 | 鶴 康太朗(Barbarian Blooks) |
5位 | 小林 智(M&H Racing) |
6位 | 辻 貴庸(Barbarian Blooks) |
レース初参戦の鶴 康太朗選手 & 辻 貴庸選手 の チーム「Barbarian Blooks(バーバリアン・ブルックス)」の マスコット・ガール。弾ける笑顔に吸い込まれそうだ!
鶴選手のヘルメットは、ゴッドブリンク社「ジーロット」。これに、カッティング・シートで オリジナル カスタムした自信作。
自分のチームやショップに 対する 熱い愛情を感じる仕上がり。
ピュアな愛情と素敵さを感じる。
レース中の 鶴選手。
チーム「Barbarian Blooks(バーバリアン・ブルックス)」で集合写真。みんな楽しそう!
チーム「Barbarian Blooks(バーバリアン・ブルックス)」
MOTO1で1位、MOTO2で2位の成績で、総合優勝を飾った藤井 隆志選手。
S-1スラロームの雄・知久 健一選手。MOTO1で2位、MOTO2で3位と、悔しい結果となった。
レース初デビュー 堀 夢心奈選手。MOTO2でトップフィニッシュしたが、MOTO1のノーポイントが響いて総合3位。
Team seaZracing 期待の星・堀 夢心奈選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 藤井 隆志(Team seaZracing) |
2位 | 知久 健一(offshore) |
3位 | 堀 夢心奈(Team seaZracing) |
好スタートを切った小西 圭司選手(手前のゼッケン11)。
MOTO1、MOTO2の両ヒート共に1位。完全優勝の小西 圭司選手。
MOTO1が3位で、MOTO2が2位。総合2位の 白戸 裕太郎選手。
MOTO1が2位で、MOTO2が3位。総合3 位の岡田 祐樹選手
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 小西 圭司(Precious Racing) |
2位 | 白戸 裕太郎(#1 POUND ONE) |
3位 | 岡田 祐樹(EARTH FACTORY) |
4位 | 池田 公男(マリンメカニック) |
5位 | 中村 雄作(Barbarian Blooks) |
MOTO1、MOTO2共に4位と、惜しくも表彰台を逃した池田 公男選手。
ここ最近、この「EXPERT RUNABOUT 1100 STOCKクラス」が盛り上がりを見せている。
レースの入り口として、予算が少なくて敷居も低い。若手とベテランが混在して、ハイレベルの戦いを見せてくれるというのが大きな理由だ。
昨年の年間チャンピオン・大岡 嗣典選手(手前から2番目)と、岡田 成利選手(ゼッケン54)のバトルは見ごたえがある。
MOTO1で1位、MOTO2で1位。完全優勝の岡田 成利選手。
スタートでは、船体の軽いスパークに乗る岡田選手が先行するが、ホールショットは最高速が伸びるEXRに乗る大岡 嗣典選手が取る。
選択コースで、何度もトップの大岡選手にアタックする岡田選手。レース中盤で、トップに躍り出た。
令和6年の名勝負! 接戦を制した岡田 成利選手(写真右)と、2位となった大岡 嗣典選手(左)。
昨年度のシリーズ チャンピオン・大岡 嗣典選手。
昨シーズンの大岡選手は、MOTO1で岡田選手に負けても、MOTO2で巻き返し、総合優勝を決めていた。
水の上ではライバルでも、ジェットを降りれば仲がいい。今年も、この2人の戦いから目が離せない。
MOTO1で3位、MOTO2で4位。安定した成績で総合3位の江藤 茂選手。
MOTO1で6位、MOTO2で3位、総合4位の林口 忠雄選手。
総合5位の北澤 政幸選手。
総合6位の大滝 純平選手。
総合 7位の 高橋 登志朗選手 。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 岡田 成利(F51) |
2位 | 大岡 嗣典(offshore) |
3位 | 江藤 茂(offshore) |
4位 | 林口 忠雄(Precious Racing) |
5位 | 北澤 政幸 |
6位 | 大滝 純平(TEAM M.P.S) |
7位 | 高橋 登志朗(#1 POUND ONE) |
MOTO1で2位、MOTO2で1位。逆転優勝を決めた 山下 一夫選手。
MOTO1で1位、MOTO2で2位。同ポイントながら、規定により総合2位となった福居 心選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 山下 一夫(EXCELGROUP) |
2位 | 福居 心(TECH134) |
ゼッケン44の岡田 祐樹選手が抜群のスタートをみせた。
MOTO1が1位、MOTO2で2位と、総合優勝の白戸 裕太郎選手。
笑顔の白戸 選手。
白戸 選手のチーム「#1 POUND ONE」の監督・秋本氏。優勝を、選手より喜んでいた!
MOTO1が2位、MOTO2が3位と、安定した速さを見せた福長 健児選手。
MOTO1が3位で、MOTO2が4位、総合3位の梅澤 大地選手。
順位 | ライダー名(チーム名) |
---|---|
1位 | 白戸 裕太郎(#1 POUND ONE) |
2位 | 福長 健児(Racing MOTOINE) |
3位 | 梅澤 大地(#1 POUND ONE) |
4位 | 小松 忍(TEAM EAST JAPAN) |
5位 | 斎藤 聡(Barbarian Blooks) |
6位 | 岡田 祐樹(EARTH FACTORY) |
PRO-AM RUNABOUT STOCKクラスに出場の岡田 祐樹選手。
MOTO2で1位だったのに、MOTO1でマシントラブルのためノーポイント。
(肩を落とす岡田選手)。
「レースなんだから、こういう日だってある」。なぐさめていたのは、チームメンバーの西田 惇平選手。
「君ならできるよ!」
今大会は、最高の天気だった。
JJSA、ジャッジの皆様。
MCのサコちゃん。
ライダーズ・ミーティング。
JJSA事務局長の柚木 誠氏(左)、JJSA 山﨑 直美会長(右)。
2024年の 国内・開幕戦。 今後の戦いが、今から楽しみだ。
2024【RACE】【 1st STAGE「山口県・周防大島大会」SKIクラス】「PRO-AM WOMEN SKI GP」「PRO-AM WOMEN SKI STOCK」「NOVICE SKI STOCK」「NOVICE SKI-X STOCK」「M SKI」「M SKI-X」「M SKI GP」・VINTAGE「550(A)、(B)、(WOMEN)」「X-2 (650)」「VT800 X-2,SKI」
【RACE】【2023年・年間総合ランキング】「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2023 FINAL STAGE」「AQUA BIKE 全日本選手権シリーズ(国土交通大臣杯)」
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