ジェットスキーコラム　外で食べるご飯（水上バイク）

なぜ、外で食べるご飯は美味しいのか？

いつも感じることだが、屋外で食べるご飯は美味しい。同じ弁当でも、部屋の中で食べるのと、大海原で太陽の光をいっぱい浴びながら食べるのでは、全然、味が違う。

外で食べるといっても、土砂降りの雨や大荒れの海の上などは、現実的に食事ができる状況ではない。だから屋外での食事は、室内で食べるよりも環境に恵まれているケースが多い。明るい太陽の下、開放的な気分で、家族や気の合った仲間と食べる。そういう体験が増えれば、ますます「外で食べるご飯は美味しい」と、心に刷り込まれていくのかもしれない。

そういえば以前、沖縄本島1周ツーリングの最中に、土砂降りのスコールの中で弁当を食べたことがある。時間に追われ、日暮れまでに出発地点に戻らなければならなかった。燃料補給場所で待機していた陸上班のスタッフから、あわただしく手渡された弁当を、ガソリンが満タンになるまでの間に流し込む。雨宿りする場所を探している暇はない。波打ち際に座って、雨に濡れながら食べた。途中から、白いご飯は自然のお茶漬けに変わった。

美味しかったか？　と聞かれたら、味は何も感じなかった。この先のツーリングの行程を考えると、体力的に「ここで食べておかなくては」と、完食した記憶だけが残っている。美味さは別として、私にとって生涯忘れることのない食事となった。

これは特殊な例として、青空の下、ジェットの上で食べる弁当は最高だ。
皆さん、そろそろ、冬が終わるよ。