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ジェットスキーの「ノーベル賞」ぬくぬくキット(水上バイク)

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「ぬくぬくキット」は、冬のジェット乗りにとって「ノーベル賞」モノの発明だ

あまりに寒すぎると、吐き気がすると知った冬。
ぬくぬくキットなしでは、1分たりとも乗りたくない

ぬくぬくキットとは、「エンジンを冷やし終わって、お湯になった冷却水」を手に掛ける装置のことだ。このスポーツが始まったころから、一年中ジェットスキーに乗りたい先人たちが開発した超便利アイテムなのだ。

走っている間中、指先に温水が掛かり続ける。冬の日でも凍え知らずである。

何はなくても、冬は「ドライスーツ」と「ぬくぬくキット」が必要だ

「ぬくぬくキット」の何が良いって、「アクセルを握れば握るほど、手にかかるお湯の量が増える」こと。エンジンを冷却した水が熱いくらいの温度となり、泣きたいくらい冷たくなった手を温めてくれる。まるで源泉かけ流し温泉だ。手が温かいというだけで、ジェットスキーが「楽しい」だけの乗り物になる。

純粋に走る喜びというなら、この世の全ての乗り物の中で「スタンドアップ」に敵うものはないと思っている。走るのがこれだけ楽しいと思うものを、私は他に知らない。
しかし、いくら楽しくても、極寒の季節に、濡れた手のまま乗るのは、地獄か罰ゲームでしかない。

ぬくぬくキットの快適さを知ってしまったら、ぬくぬくキットなしでは冬にジェットスキーに乗れなくなる。

想像してください。濡れた手で、真冬の水の上を時速100kmで走ることを……

今から3年前の2017年、カワサキから4ストロークスタンドアップ「SX-R」の発売に合わせて、真冬の1月に試乗会が行われた。待望のNewマシンの登場だ。どんな乗り味か、とことん探求してやろうと思って乗った。しかし、当然のことながら、メーカーの新艇に「ぬくぬくキット」なんて付いていない……。
スタンドアップは、ターンするだけで手に水しぶきがかかる。そのうえ、SX-Rは簡単に時速100km近く出る乗り物だ。頑張って乗ったが、1分を超えると「このまま乗っていたら、凍傷になって手がちぎれてなくなるのではないか」という恐怖感にかられてギブアップした。真冬に濡れたグローブのまま、時速100kmで1分間も走って平気なら勲章ものだ。頑張れば頑張るほど、ただの拷問でしかなかった……。

退却して陸に上がり、手を擦り合わせながら温め、もう1度試乗するために順番の最後に並んだ。再チャレンジする頃に、まだジンジンしているが、ようやく自分の手の感覚が戻ってきた。
以前、同じような状況で、30秒経ったら減速して、アイドリングで両手を離し、ギュッと手を握って握りこぶしの状態でじっとそのまま約30秒。凍傷地獄から復活したら、すぐにアクセル全開で走るというのを3回繰り返したら、マジで吐きそうになったのを思い出した。

だから、「ぬくぬくキット」は、冬のジェット乗りにとって「ノーベル賞」をあげたいくらいの発明品だと声を大にして言いたい。これさえあれば、ゴクラク、ゴクラク。



ぬくぬくキット取り付け方法

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