アメリカ人の発想には、毎度驚かされる! 単純にして明快。そして、やることがエゲツない。
一見、シードゥのスパークに見えるこの乗り物は、昨年(2019年)のワールドファイナル会場で、企業ブースに展示されていたものだ。名前を「スパーク エボリューション」という。
スパークのステアリング系統を、ゴーカートのように改良してある。昔のカワサキSC(伝説の横並び2人乗りジェットスキー)みたいなハンドルになっている。
飛行機の操縦ハンドル(?)に、レーシングカーのバケットシートが装着されていたので、てっきりこれは、「陸上を走る乗り物」と思いこんでいた私。しかしそれは間違いで、水の上しか走れないという。
全くアメリカ人ときたら、本当にスゴイな!!
「SPARK EVO GT 90 HP 2UP 」のスペックを紹介する。純正のスパークの2シーター、90HPをベースに、下記の「Spark Evoキット」を組み込んだコンプリートマシン。キットのパーツは全て、純正に戻すことができる。ベースとなるスパークは、iBR付きとなしが選べて値段が違う。
価格/iBRなし:$ 14,790(1,592,610円)、iBR付き: $ 15,490(1,667,987円)
スピードもパワーもノーマルのスパークと同じで、ライディングポジションがゴーカートのように変更されるだけ。
総額にはスパークの本体価格も含まれるので、改造費用は工賃込みで約100万円くらいだろう。
同じスパークの3人乗り、「3UP」をベースにした場合、価格がiBRなしで$ 15,290(1,646,451円)、iBR付きで 16,190(1,743,364円)となる。
ちなみに、120馬力キット「120 HP KIT PERFORMANCE」は、WORX排気系パフォーマンスキットと、SOLAS CONCORD 12/14インペラを組み込むことで、30馬力アップの120馬力を実現している。120馬力キットの価格は$1,090(117,373円)。
ワールドファイナルの会場で話題にはなったが、それほどウケなかった。理由は明確だ。「ジェットが世界最高の乗り物」と信じている率が世界で1番高い場所で、わざわざゴーカートのように改良しても反応は薄いだろう。ゴーカートの会場でこれを披露したら、もっとウケたのでは、と思った……。
メーターはスパークの純正品をそのまま利用。テザーコードも、メーター下部に装着するようになっている。
横から見たところ。純正ノーマル艇を比較のために置いてみた(下写真)。ラフウォーターで乗ると、確実にケツが痛そうだ。
シードゥスパーク2UP。
乗っている姿を格好いいと思うか、首を傾げるかは、アナタの感性次第。
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