ブンフリースタイルとリー・ストーンプロダクツ　フリースタイル界のトップメーカーが業務提携を発表【4/4】

時代は「3回転!?」

WJS　一番近い大会として、12月にタイで行われる「JETSKI WORLD Series 2019」に、チーム員が何人も出場されますよね？
渡部　はい。チューナーは僕1人。なのに、参加する選手は山本、岡本、坂井田、福田憲男、リー選手と、5人もいます。

WJS　えっ!?　こんなにも早く、リー選手が「ワッズエンジン」で出場するのですか？
渡部　その予定です。

WJS　こんな短時間で間に合うのですか？
渡部　間に合わなければお互いのためになりませんから、「そのときは、今までのマシンで戦うように」と言っています。でも、本人はウチのエンジンで戦うつもりのようです。

WJS　今、必死でマシンを作っているのですね。
渡部　必死でやっています。毎日、何度もラインで報告が来ます。「（テストの結果）こうだった、ああだった」って。

WJS　話をうかがっていると、渡部さんはリー選手との会話を、とても嬉しそうに話しますね。
渡部　「よく、この部分の、この良さが分かってくれるな」って。自分では画期的だと思っていたことでも、今まで誰も気づかず、褒めてもくれなかった部分を、リー選手が的確に言ってくれます。

WJS　それは、リー選手自身もチューナーであり、マシン開発者だからですね。
渡部　そうですね。本当の意味で、世界チャンピオンの彼しか、私のマシンを適切に評価することができなかったと感じる部分が多いです。

WJS　面白いですね。これだけ多くの人が、BUN FREESTYLEのマシンを評価し、購入している。なのに、本当の意味で初めて誉めてくれたのが、リー選手だと感じている。まさに、「世界チャンピオン、世界チャンピオンを知る」ですね。
渡部　それは、あるかもしれません。

WJS　渡部さんとリー選手がパートナーシップを組むことで、これからフリースタイルの技が、どのように進化するのですか？　
渡部　それこそ、誰にも分りません。良くなるとは限らないし、先のことは誰にも分りません。

WJS　以前から渡部さんに聞いているように、「3回転」の時代なのでしょう？
渡部　ハハハ（笑）。「3回まわる」という目標は、もちろんあります。