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初めてカワサキのスタンドアップ「SX-R」に乗ってみた!

Big Man’s First Challenge

「スタンドアップ(立ち乗り)は難しい」と言われています。だから、最初から「俺には無理!」と、敬遠されている人も多いはず。この記事は、初めてカワサキの4ストロークスタンドアップ「SX-R」に乗ってもらった体験試乗インタビューです。

昔から立ち乗りは、自他共に運動神経に優れているという人でも、「背が高い」「体が大きい」と、乗るのに苦労した歴史があります。これはマシンサイズと、体の大きさとのバランスの問題です。事実、体重の軽い女性や子供は、初めてでも簡単に立って走れるケースが多かったのです。

今回、試乗をお願いしたのは、身長180㎝の今泉祐輔氏(ファクトリーゼロ)。このSX-Rは、体の大きなアメリカ人でも、「楽しく、優しく乗れる」という謳い文句があります。なので、身長が高く、普段からスタンドアップに乗っていない今泉氏に、無理を言って乗っていただきました。

初めて乗った「SX-R」でも、すぐに立ち上がって走り出した。

身長180cmの人でも、すぐに立てるのか?

試乗前、今泉氏に「ハンドルを握って、ジェットスキーの上で正座の姿勢でスタートしてください。イケると思ったら立ち上がってください」と言うと、一瞬、不安げな顔をして頷いてくれた。スタートして30mくらいは正座のままスローペースで走っていたが、すぐに立ち上がって我々を驚かせた。

もともと彼は、運動神経が良くスポーツマンなので当たり前かもしれない。でも、20年以上前にJS550に乗れなかった経験があり、それ以来、スタンドアップは避け続けてきたという話を聞いていたので、心底、安心した。気が付くと、結構なスピードを出して楽しそうに走っていた。

カワサキのスタンドアップ「SX-R」は、体の大きな人でも十分に乗りやすい。船体が大きくなったことと、両サイドのデッキフィンが厚さくなり、浮力が増大したことにある。



25年以上、スタンドアップを拒否していた人が乗った「SX-R」

足の裏からスピードを感じるスタンドアップは、ランナバウトとは全然違う

初めてのSX-Rで、すぐに立って走り出した今泉氏。陸に戻ってきたときに感想を聞いてみた。
WJS 今回、SX-Rに初めて乗られたそうですが、最初にSX-Rを見たときどう思いましたか?
今泉 デカいシングルだな。「これなら乗れるかな」って。真っ直ぐに走るだけなら、大概の人は少し練習したらイケるんじゃないかなって思った。

WJS SX-Rで初めて立てたとき、いかがでしたか?
今泉 感動しましたよ、やっぱり。ランナバウトのように座ってお尻でスピード感を感じるのと、足の裏からスピード感を感じるっていうのは全然違う。ランナバウトの場合は、オートバイと同じで、ニーグリップで下半身とジェットを一体化させてハンドルを切りつつ体を傾けて、重心移動してまわすじゃないですか。でもスタンドアップは、上から下まで体を全部使ってマシンを操るみたいな感じですよね。下半身が接地しているのは足の裏だけ。そこの感覚がサーフボードに乗っている感覚と同じ。難しいんだけど、逆にいえばそれが面白い。

WJS SX-Rは正座で乗り込んで、そこから立ちますが、立つときに船体がグラグラしないですか?
今泉 最初はバランスを崩したよ。これは俺の持論なんだけど、サーフィンやSUPみたいなボード系も、大股開きで乗ったほうが安定すると思うじゃない。でも足を開いて乗ると、どちらか片方に沈む力が簡単に働く。足を揃えてボードのセンターに立ってるほうがフラつかないんだよね。

WJS そうなんですか? 肩幅くらい足を広げたほうが、安定するような気がしていました。SX-Rも、それと同じなんですか?
今泉 そう。最初は俺も、フラフラしたくないから、体を抑える意味で正座してるときにデッキの上で足を開いていた。両側のデッキの壁のところに膝をくっつけるくらい股を開いて。で、スピードを上げて、「よし、そろそろ立つか」って片足上げたら、座っている足のほうにグーって沈んでいくんです。

WJS 片側ばかりに体重がかかってしまったということですか?
今泉 そう。かえってフラフラする。実は、ボードのようなフラフラする浮力体の上で立つには、足を広げているよりも狭めておいたほうが安定するんです。狭いボードで足を開くと、足がボードの隅に来るじゃないですか。そっちに体重をかければ、浮力がないからすっと沈んでしまう。だからSX-Rも、正座するときはピタッと真ん中に寄せて立ち上がったら、比較的揺られなくて立ちあがれた。サーフィンやボード系のバランスに似てるかもしれないよね、そのフラフラ感は。



他の社員は、JS550ですっと乗れたんだけど、俺だけ最後まで立てなかった。
それ以来、悔しくて嫌になっちゃった(笑)

WJS 今泉さんは、今まで、この「SX-R」以外のスタンドアップに乗ったことがあるのですか?
今泉 確か、ファクトリーゼロがジェット業界に参入し始めたころ、社内で「皆で乗ろう」ってことになって、JS550に乗ったんですよ。あれが32、3歳のときだから、25年以上前ですよね。それから、一度も乗っていないです。

WJS 今泉さんは、かなり上背がありますが、身長は何cmですか?
今泉 180cmですね。体重は、絞ったから今は72kg。

WJS 背が高いと、やっぱりスタンドアップには乗りにくいですか?
今泉 昔のJS550は船体が小さかったじゃないですか。ものすごく乗りにくいですよ。背が高いと、立つと重心が上にいきますからね。正座して走ることはできるけど、結局、その日は1度も立てなかった。それ以来、悔しくて嫌になっちゃった(笑)。だって、皆立ってるのに、自分だけ乗れなかったからね。

WJS でも、今泉さんはサーファーですしバランス感覚もいいから、すぐに乗れそうな気がしますけれど?
今泉 俺も、そう思ってたんだけど、やっぱり難しかった。全然知らなかったんですけど、そのときのJS550っていうのが、結構カリカリにモディファイしたチューニングマシンだった。ノーマルと違って、常にアクセルを吹かして開けてあげないとエンジンが被っちゃうようなマシンだったんです。一番最初に、とんでもないのに乗っちゃったんだよね。それで、もう嫌になっちゃった。

WJS それ以降、スタンドアップには乗っていないのですか?
今泉 それっきり乗ってない。近寄りたくもない。嫌な思い出が脳裏にあるからね。その後、ヤマハのSuper Jetとか、カワサキからSX 750とかいろんな立ち乗りが出てきた。自分も仕事でマリーナに行ったとき試乗会に出くわすと、「今泉さん、乗っていいよ」って言われるんだけど、「あっ、いいです、いいです」って断り続けて20数年(笑)。

WJS 誘ってくださる方々は、今泉さんがスタンドアップに乗れると思っているわけですよね?
今泉 多分、そうですよね。だから、頑なに断ってきた。でも、業界人でも結構多いと思うよ、立ち乗りに乗れないヤツ。



今回、SX-Rに乗ったら「あら? 立てた」って感じ。
俺みたいな体の大きなヤツでも、直進だけはすーっと立てた。立てれば楽しいよね

WJS スタンドアップって、ランナバウトほど乗る機会はないですからね。
今泉 ないね。だからこそ、「格好悪い思い」をしないで乗れる機会を作ってあげれば、ランナバウトユーザーも試乗会に来てくれると思うんですよ。例えば、スタンドアップに1回も乗ったことがない人限定の試乗会をシークレットでやるとかね。そこに来た連中は、皆、同じようにコロンコロン転ぶわけだから、全員が笑って過ごせるわけですよ。

WJS 上手い人を見てたら、「ちょっとやめとこう」って思いますよね。
今泉 そうそう。「ああ、気持ち良さそうだな」って思うだけ。乗る気がしない。

WJS わざわざ人前で恥をかきたくないですからね。
今泉 そうなんだよ。俺も、今回こうやって乗る機会があったから乗ってみたけど、乗ったら「あら? 立てた」って感じ。立てれば楽しいじゃない。俺みたいな体の大きなヤツでも、直進だけはすーっと立てたから。JS550に比べたら、各段に船体が大きい。エンジンも4ストで、トップスピードはあるけど、アクセルワークはノーマルの4サイクルだから、すごくやりやすいんですよ。

WJS スタンドアップはコーナーで曲がろうとすると転ぶといいますが、最初から上手く曲がれましたか?
今泉 難しかった。コーナーで曲がって立ちあがったときに、反対側に船が持っていかれる。それを抑えるのにコツがあるんだろうけど、俺なんかは、立ちあがったら反対側に投げ出されそうになる。でも、そういうところでハマっていくよね。真っ直ぐは走れても、スピードを上げて曲がるのは練習しないとできない。ちょっとGを感じながら曲がれたら楽しいだろうね。

WJS 今泉さんはスポーツマンだから、SX-Rを買ったらハマるんじゃないですか?
今泉 そうですね。欲しいですね。乗る時間があるかどうかは別としてね(笑)。体も鍛えられそうじゃない。やって疲れるっていうのかな。俺だったら、そっちのほうが好きだな。スタンドアッパーって、皆、体力あるでしょ。スタンドアップはそういう乗り物だからね。


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