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世界最速マシンが走る! Pro RUNABOUT GPクラス 2019年 ワールドファイナル ジェットスキー(水上バイク)のメジャーレース

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中東勢の優位を崩せるか!?

プロランナバウトGPクラスに関して言えば、クウェート、カタールといった中東勢が強い。昨年のキングスカップで日本の砂盃 肇選手がタイトルを獲得したが、ここ数年は、中東勢が圧勝している。今大会、砂盃選手はエントリーしておらず、日本からは生駒 淳選手と海辺満幸選手が出場した。優勝したのは、カタールのワリード・アルシシャニ選手。彼は、昨年もこの大会で4位になっている。

彼ら中東勢のマシンは、速いだけでなく完成度が高く壊れない。いずれにせよこのクラス、壊れるギリギリまでマシンのパワーを上げ、「壊れなかった選手が勝つ」という状況になっている。2011年のワールドチャンピオンのジェームス・ブッシェル選手は、今大会、5位であったが、彼は近年、「壊れないマシン イコール それほど速くないマシン」で参戦しているように見受けられる。

優勝したカタールのワリード・アルシシャニ選手。

2位はクウェートのモハメド・ブバイエア選手。

3位はアルゼンチンのジョナサン・アリエル・ヴレ選手。彼のマシンは、2015年、2016年のワールドチャンピオンに輝いたジョージ・カスザ氏が製作している。

4位は、昨年のチャンピオン、クウェートのモハメド・アルバ選手。今大会、MOTO 2で勝利を飾った。

5位はイギリスのジェームス・ブッシェル選手。

6位は日本の生駒 淳選手。MOTO1でのマシントラブルに泣かされた。

9位はタイのオラファン・ティーラパティット選手。このクラス唯一の女性ライダーで、タイのナショナルチャンピオンを何度か獲得している実力者。

オラファン選手は、今大会、「ウィメンランナバウトクラス」と、「ウィメンランナバウト1100ストッククラス」の2つのカテゴリーでチャンピオンに輝いている。

Team 海辺満幸。

10位は日本の海辺満幸選手。ランナバウトGPクラス迫力のスタート。一番手前が海辺選手。

MOTO 1

プロランナバウトGPクラスの周回数は全10周。スタートし、インコースのホールショットは、日本の生駒淳選手、アウトコースはクウェートのモハメド・アルバ選手。合流でアルバ選手が前に出てオープニングラップを終了。2周目のバックストレートで生駒選手がトップのアルバ選手に並びかけたのだが、マシントラブルに見舞われリタイヤとなる。このクラスのマシンスピードはほぼ互角で、後続艇を大きく引き離すこともない。むしろ、「マシンが壊れたら負け」という様相を呈している。

再び、レースが動いたのは8周目。それまで順調にトップを走っていたアルバ選手のマシンが、トラブルにより失速。その横を、ワリード選手、アルゼンチンのジョナサン・アリエル・ヴレ選手の順で抜いていき、そのままの順でゴール。MOTO 1はワリード選手が制した。

Team 生駒 淳。

いつもポジティブな生駒選手。MOTO 1がマシントラブルで9位、MOTO 2が6位で総合6位となった。マシンが壊れなければ……。

MOTO 2

夕闇の迫る水面を、世界最速のマシンが駆け抜けていく。MOTO 2は、MOTO 1の雪辱を果たすかのような走りを見せ、モハメド・アルバ選手の快勝。2位には、同じくクウェートのモハメド・ブバイエア選手が入った。アルバ選手とブバイエア選手は兄弟で、昨年のワールドファイナルでは、兄弟で表彰台に上がっている。

2ヒートの結果、MOTO 1でトップ、MOTO 2で3位となったワリード選手が世界タイトルを獲得した。

ひと目でカスザ氏の造ったマシンと分かる、独特の「ライダーが固定された」ライディングポジション。

2艇とも、元世界チャンピオン、ジョージ・カスザ氏が製作したコンプリートマシン。カスザ氏のファクトリーで、オールドライカーボンの船体製作から、エンジンのターボ装着まで全て行っている。カスザ氏がまたがっているのが、3位になったアルゼンチンのジョナサン・アリエル・ヴレ選手に、ゼッケン「777」は、7位になったマイアミのジュアン・レスカノ選手に売却したもの。2015年、2016年の2年連続でワールドチャンピオンを獲得して以来、カスザ氏が第一線に出ることはない。2017年のキングスカップでは、クリス・マックルゲージ選手が彼のマシンに乗って勝利している。現在は、コンプリート艇の販売がメインになっているが、またカスザ氏の走りを見る日はあるのか……!?

Pro Runabout GPクラス・リザルト

順位 ライダー名(国名)
1位 Waleed Alsharshani(QATAR)
2位 Mohammed Burbayea(KUWAIT)
3位 Jonathan Ariel Velay(ARGENTINA)
4位 Mohammad Albaz(KUWAIT)
5位 James Bushell(UK)
6位 生駒 淳(JAPAN)
10位 海辺満幸(JAPAN)

このレースを動画で見たい方はコチラをクリック↓↓
※2019年ワールドファイナルライブ映像

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